塩田氏が出馬会見

「鹿児島をもっと豊かで元気に」
元九州産業局長
知事選

 【鹿児島】来年7月の任期満了に伴う鹿児島県知事選挙に立候補を表明した塩田康一氏(54)=写真=が23日、鹿児島市の県庁で記者会見し「鹿児島をもっと豊かで元気にしたい」と初の知事選に挑む意気込みを語った。

 鹿児島市出身の塩田氏は1988年に旧通産省に入省。地域経済産業課長など、主に地域活性化関連の職場を歴任した。在イタリア日本大使館、大蔵省熊本国税局人吉税務署、東日本大震災被災者支援チーム、内閣府地方創生推進室など他省庁への出向も数多く経験し、昨年6月から九州経済産業局長を務めていた。

 少子高齢化などが進み「現状のままの鹿児島では厳しい」と思ったことが立候補のきっかけ。「若さ、行動力、エネルギー、何より郷土・鹿児島を愛する気持ちは誰にも負けない」と自負しており、これまでの経験で培った幅広い人脈を生かし「故郷・鹿児島と日本の発展のために一身を捧げたい」と語った。

 「産業振興で活力ある地域づくり」「安心して暮らせる地域づくり」「世界につながるアジアの中核都市づくり」「人材の育成」「行政改革と誇りの持てる県庁づくり」の五つを政策の柱に掲げる。奄美群島など離島振興に関しては「物流や人の移動にコストがかかることなど、離島が抱える課題をどう解決していくか、今後検討していきたい」と話した。

 無所属での出馬を予定しているが、自民、公明、両党に推薦願を出す予定。なお県知事選は、現在までに現職の三反園訓氏(61)、鹿児島大特任助教の有川博幸氏(61)が立候補の意向を表明している。