奄美市恒例の紬議会

大島紬姿で記念写真を撮影する市議ら

議員ら着物姿で大島紬をPR

 奄美市議会の12月定例会最終日の24日は、恒例の「紬議会」。議員や朝山毅市長をはじめとした市幹部職員ら全員が、自慢の大島紬に身を包み出席、議場はいつもと違った和やかなムードに包まれた。

 地場産業の振興・PRとして紬を着用して議会に臨む慣例は旧名瀬市時代の1977年から始まった。今年2月に完成した新庁舎での紬着用は初めて。11月の市議選で初当選した新人議員らは、初めての紬議会に緊張した面持ちで臨んでいた。

 与勝広議長は「大島紬の将来を考えると、身の引き締まる思いで着用した。紬業界は厳しい状況が続いており、基幹産業として復活できるか、伝統産業に終わってしまうのか岐路に立たされている。改選後初めての議会ということもあり、市民の注目も大きい。紬を着ることでPRできればうれしい」と話した。

 新人議員として初めて紬議会に臨んだ正野卓矢議員は「着物を着る機会はほとんどないので、最初は落ち着かなかったが、だんだんと着心地の良さを感じるようになった。肌ざわりもよく、改めて紬の素晴らしさが実感できた」と笑顔で話した。