群島各地で成人式

令和初の新春迎え晴れやかに新たな一歩踏み出す

 令和時代となり初めての新春を迎えた2、
3日の両日、奄美群島9市町(11地区)で成人式が行われた。それぞれの式典会場には、本場大島紬や振り袖、スーツ姿の新成人が集い、晴れやかな表情でふるさとの旧友らと門出を喜びあった。式典では、来賓者らの祝福を受け、二十歳の決意を胸に新たな一歩を踏み出した。群島内の成人式は4日に瀬戸内町、大和村、宇検村でも開催される。

 

新たな決意を胸に真剣な表情で式典に臨んだ新成人
 
 
奄美を誇り忘れずに 奄美市名瀬地区

 

 奄美市名瀬の奄美文化センターで式典があり、今年は対象者(380人)のうち、319人(男156人、女163人)が出席した。成人を代表し実行委員会長の久保龍星さん(20)が「それぞれが自分の場所で自分の色を出し、奄美を誇りに思う気持ちを忘れずに大きな花を咲かせましょう」とあいさつした。

 朝山毅市長は「自身の将来歩む人生は自分自身で決めなければいけない。常に志高く、有意義な人生を歩んでほしいと心から願っています」と激励。新成人を代表して泉晴斗さんと柏原勇斗さんが意見発表し、奄美や日本の将来を担う役割を果たす決意を新たにした。

 大島紬の着用者数は114人(男71人、女43人)で着用率は35・7%(男45・5%、女26・4%)だった。

 

 

住用地区成人式では家族や関係者が見守るなか新成人の門出を祝った

 
恒例の1分間スピーチ 住用地区

 

 同市住用町公民館で開かれ、今年は対象となる新成人16人のうち12人が式典に出席した。朝山毅市長が式辞、与勝広市議会議長が祝辞を述べ、祝電披露、乾杯と続いた。

 同地区恒例の1分間スピーチでは、出席者が一人ずつ演台に立ち保護者や関係者などに、「親に支えられていると改めて実感した」「将来は島に戻り、救急医療を発展させられる人になりたい」など、それぞれ感謝と決意の言葉を発表した。

 新成人代表で久保賢太郎さんは「自分の行動に責任を持ち、社会の一員として常に前進したい。また自然豊かな住用に生まれたことを自分たちの誇りとして刻んでいきたい」と誓った。最後は会場全員で万歳三唱をして、新たな門出を祝った。

 

 

新成人52人が参加した笠利地区の成人式

 

ほとんどが大島紬着用 笠利地区

 

 奄美市笠利町の成人式が笠利農村環境改善センターであり、60人(男30人、女30人)のうち52人(男25人、女27人)が出席し清々しい門出を迎えた。例年同様、同会場のほとんどが大島紬を着用して参加。新成人らは、親族や地域住民が見守るなか、晴々とした表情で社会人の仲間入りを果たした。

 式辞で朝山毅市長は〝心の帆を高くあげよ〟の言葉を例えに「自分の行先は帆の掲げる高さで決まる。歩みは自分で決め、有意義な人生を」と激励。与勝広奄美市議会議長や川口竜之介笠利青年団連絡協議会会長も祝辞を述べ、門出を祝った。

 恒例の意見発表では新成人4人が登壇。感謝の言葉や将来の展望を述べ、新たな出発へ決意を誓った。

 

 

新成人の小、中学生時代の写真などを懐かしそうに眺め、楽しんだ龍郷町成人式

 

誓いの言葉や意見発表 龍郷町

 

 町りゅうゆう館で行われ、新成人66人が出席し、うち大島紬着用者は51人だった。

 式辞で碇山和宏教育長は「ご家族の皆さまのこれまでのご苦労に敬意を表する」「偉人を多く輩出した本町に生まれ、育ったことにぜひ誇りをもってほしい」と祝福し、竹田泰典町長、窪田圭喜議会議長が祝辞を述べた。

 新成人代表の中原勇将さんに記念品を贈呈し、丸田舞比桜さんが誓いの言葉を述べ、里穂乃香さんと星村琴梨さんが意見発表した。

 スライドショーでは新成人が小、中学生時代の写真、「恩師からのお祝いメッセージ」がスクリーンに映し出され、当時を懐かしそうに眺めていた。また、保護者に対して感謝のメッセージを寄せた新成人が映し出された。