奄美水泳連が初泳ぎ

真冬の海を元気に泳ぐ選手たち

 

真冬の海で元気に始動
朝仁海岸

 

 奄美水泳連盟(皛納正人会長)は1日、奄美市名瀬の朝仁海岸で新春恒例「初泳ぎ」を行った。未就学児から70歳までの選手約50人が参加し、凍てつく真冬の海で元気に水しぶきを上げながら、新たな一年を始動させた。

 同連の初泳ぎは、一年の健康と安全を願って1956年から続く風物詩。この日は、天候・曇りで気温は16度、北の風7・9㍍(午前10時現在)と寒さも際立った。

 皛納会長は冒頭、「今年もしっかりと目標を決め、前に向かって進んでほしい」とあいさつ。選手たちは体操で準備を整え、合図とともに海に向かって浜辺を駆けた。

 選手らは白い息を吐いて「冷たーい」と声を上げながらも、荒波をかきわけ元気に遊泳。ゴールした選手らは、浜辺のたき火に一直線に向かい、顔を紅潮ながらも保護者らが用意したぜんざいを食べて体を温めた。

 今年で4回目となる奄美小4年・清田樹生くんは「寒かった」と両手で体をこすりながらも「今年はクロール50㍍で36秒を切りたい」と抱負。10年以上参加しているという最高齢の海老原政治さん(70)は「これをやらないと一年が始まった気がしない」と元気に泳ぎ切った。

 皛納会長は初泳ぎを終えて「奄美は泳げる子どもも意外と少ない。水泳を通して底辺を広げ、もっと地域の海に親しめる子どもを増やしたい」と目標を語った。