女子世界チャンピオンがセミナー

突きのテクニックを指導する南原選手

南原選手「練習で意識で試合でも」
新極真会奄美支部瀬戸内道場

 フルコンタクト空手の新極真会奄美支部瀬戸内道場は3日、瀬戸内町古仁屋の同道場で昨年11月の第12回「全世界空手道選手権大会」でチャンピオンに輝いた南原朱里選手(20)を講師に招き、技術指導のセミナーを行った。幼年から一般まで約50人が参加し、世界レベルの技の一端を得ようと稽古に励んだ。

 セミナーは同町出身のNPO法人全世界空手道連盟新極真会・緑健児代表理事が南原選手を招へいし実現。同大会に出場した同町出身の緑強志選手、亀山真選手。また、同じく同町出身の福岡支部・渡邊大士師範代も帰省に合わせ、講師として参加した。

 この日は基本稽古を済ませた後、南原選手らが補助に立ちミット打ちなどに励んだ。その後講師陣がそれぞれ実戦で使える技を説明し練習。南原選手は突きの指導を行い、突く際に身をひねるなどのアドバイスも。「練習で意識することで、試合でも出るようになるから日頃から意識するように」と呼び掛けた。

 この日、受講した仁科つむぎさん(15)は「尊敬するすごい存在の人。教わった技を大会などで使いたい。今年は夏のカラテドリームフェスティバルに出場し、活躍できれば」と話した。

 南原は小学校2年生の頃に空手を始め、中学2年で新極真会の門をくぐった。「世界チャンピオンになりたい」との思いで練習に明け暮れ2015年の世界大会では準優勝。11月の大会での優勝は「この4年間にすべてをかけてきた。今までの経験は無駄ではなかったと実感できた」という。

 そうした思いから今回の指導を通し、「人それぞれ夢や目標があると思うが、あきらめなければ叶う。その気持ちを忘れないようにしてもらいたいと伝えたかった」と語った。