54年目の合同年の祝い

年の祝いと新成人祝いの対象者を集落民が祝福した

龍郷町浦集落 集落の親睦深め交流図る

 龍郷町の浦集落(川畑英子区長、359世帯591人)は3日、同町の浦生活館で合同年の祝い成人祝いを開いた。集落住民などが参加し、子=ね=年生まれの年の祝い対象者と、新成人を祝福。恒例行事で集落内の親睦を深め、住民相互の交流が図られた。

 合同年の祝いは、1966年から開始され今回で54年目。以前は集落内の龍南中学校武道館が会場だったという。また松の内で成人式が開催されるようになってからは、成人祝いも合わせて実施している。

 この日の合同年の祝いは、集落内の数え年で子年にあたる下は13歳から上は85歳までの29人を招待し12人が参加。新成人は対象者9人から4人が出席した。

 川畑区長は、「集落では住民が語り合って親睦などを深める合同祝いが長年行われてきた。壮年団や婦人部の協力で準備し今回の開催にこぎ着けた。今後の良い集落づくりに、住民と協力して励んでいきたい」などとあいさつした。

 集落代表で前田豊成さんが、子年の人の気質や人生の運気などを紹介。「子年の人は明るく協調性に富み、中年後半から運気が開ける。また新成人は仕事や学業に励んで、将来は浦に戻ってきて集落や奄美の発展に努めてほしい」とエールを送った。

 続いて川畑区長から合同祝い対象者に記念品を贈呈。数え年85歳祝いの新納咲子さん(84)さんと、新成人・福山耕太さんが壇上からお礼のことばを発表。「年は取っても、青春のつもりで明るく朗らかに生きたい。子年は正月からいい年になった」(新納さん)、「集落で祝ってもらいうれしい。将来は奄美に帰ってきたいと考えているので、戻ったら祝う立場としても頑張りたい」(福山さん)。

 年の祝いで祝福された鹿児島市の会社員・重原龍成さん(23)は、「これだけの人が集まり祝ってもらえた。素晴らしい行事なので残していってほしい」と話した。