出迎え歓迎した天城町の野球スポーツ少年団員たちと記念撮影も=5日、徳之島空港
侍ジャパンの金メダルを持参して球児らと交流も(日本ハム・近藤健介選手)
【徳之島】侍ジャパンメンバーで国際大会「2019WBSCプレミア12」(11月)の日本初優勝に貢献した北海道日本ハムファイターズの近藤健介外野手(26)ら7選手が5日、徳之島・天城町に合同自主トレーニング入りした。空港では、町当局や地元野球スポーツ少年団員たちの出迎えも受け、本格キャンプと来季に向けて常夏の島で始動した。17日まで。
同合同自主トレ一行は、日本ハムの▽近藤選手をはじめ、▽渡邉諒内野手(24)=14年ドラフト1位=▽石川亮捕手(24)▽淺間大基外野手(23)▽平沼翔太内野手(22)▽今井順之介同(21)=今年初参加=や、広島東洋カープの西川龍馬内野手(25)。同7選手ほかトレーナーや補助員らを含めると最終的に総勢14人を予定している。
近藤選手一行の同島合同自主トレの縁は、近藤選手の両親がシドニー五輪女子マラソン金の高橋尚子さんの合宿地でもあったことなどからリサーチして太鼓判を押した。日ハム以外の後輩の選手らにも声をかけての合同自主トレの地に選び、今春で3年目。
札幌市(日中約マイナス3度)との気温差約21度の徳之島空港には、プロ野球選手を夢見る岡前野球スポーツ少年団と天城サンダーズの球児ら約20人も駆けつけ、天才打者の近藤選手ら先発到着の一行を横断幕と拍手で出迎えた。
歓迎セレモニーでは森田弘光町長が、首位打者・近藤選手の活躍によるプレミア12の初金メダルを祝福し、今年の干支(えと)と徳之島固有種のトクノシマトゲネズミのジャンプ力など話題も絡め、「フルシーズンで大活躍し、ここにいるちびっ子選手らの期待に応えて」とエールを送り、特産のタンカンジュースも贈って励ました。
近藤選手は「日本ハムとして去年は(パ・リーグ)5位に終わってしまったので、ここで力をつけて優勝できるように頑張りたい。2週間よろしくお願いします」と決意を紹介。持参した侍ジャパン・金メダルを、スポーツ少年団代表の石原悠大君(天城サンダーズ副主将)=天城小6年=の首にかけて握手を交わすなど球児らの夢も育んだ。
期間中は、町内の民宿を宿舎に、同町総合運動公園野球場と室内練習場を拠点に汗を流す。近藤選手らは東京五輪金も照準に据えることになる。