2020紬美人に選ばれた(右から)平田さん、重田、泰、ローズマリーさん
外国人含む4人、華々しく
タスキ引き継ぎデビュー
本場奄美大島紬協同組合(前田豊成理事長)は「紬の日のつどい」で、2020紬美人を発表した。選ばれたのは、平田まりなさん(23)、重田珠美さん(39)、泰朋美さん(21)、ホワイト・ローズマリーさん(23)の4人。認定証が手渡され、2018・9年紬美人からタスキを引き継いだ。任期は2年。
コンテストは、奄美群島出身または奄美群島に在住の20歳以上の女性を対象に11人が応募。昨年の12月13日に審査が行われ、4人が選ばれた。
この日は、4人一人ひとりの名前が発表され、艶やかな紬姿でステージに登壇。前紬美人からタスキを託されるなど、華々しくデビューした。
唄者としても人気の平田さんは「紬は世界一緻密な絣が魅力。今後は、唄と紬を掛け合わせ、世界に広げていきたい」。小さい頃からの夢を叶えたかったという保育士の重田さんは「ようやく自分の思いが形になった。シックな着心地や装いをアピールしていきたい」と抱負。
仲間から薦められ応募した市職員の泰さんは「今年は鹿児島国体もある。小物なども併せて幅広く紹介し、観光業に貢献していきたい」。外国人としては2人目で、昨年8月から国際交流員として市紬観光課に勤めるアメリカ出身のローズマリーさんは「まだまだ知らないことも多いけどこれから知識を深く学び、SNSなど海外へも情報発信していきたい」と決意を語った。
今後4人は、紬をはじめとする特産品販売や観光関連のPRやイベントなどで活動。〝奄美の顔〟として国内外に広めていく。