飛躍の年になることを誓い乾杯する出席者
奄美市恒例の合同年始会が5日、奄美市名瀬の奄美観光ホテルであった。朝山毅市長や地元選出の国会議員、県議ら政財界関係者約150人が出席、今夏の登録が見込まれる世界自然遺産に期待し、奄美群島のさらなる発展に向けて関係機関が連携、一致団結し、さらなる飛躍する一年になることを誓い合った。
年頭のあいさつに立った朝山毅市長は「令和の新しい時代を迎えた歴史的な年となった」と昨年を振り返り、新庁舎の完成や陸上自衛隊奄美駐屯地の開設、奄振法延長の実現などに触れ、「新しい環境のもと、市民サービスの向上に取り組んでいきたい。身近に自衛隊が存在することは、国防はもとより、日頃からの安全安心の確保にも寄与するものと期待している。地元の要望を組み込んだ予算となったことに感謝し、奄美のさらなる可能性に応えられるよう群島12市町村力を合わせ取り組んでいきたい」と述べた。
また今夏の世界自然遺産登録を控え「群島民念願の世界自然遺産が実現するものと確信している。奄美の自然、伝統文化が全世界に広く発信されることになる。奄美が大きく動き、さらなる飛躍を遂げる年にしていきたい」と新年への期待を述べ、奄美豪雨災害から10年の節目を迎えることにも触れ、「改めて防災、減災の取り組みを進めたい」と述べた。
来賓あいさつは地元選出の金子万寿夫衆院議員、永井章義県議(奄美市区)、向井俊夫県議(同)、平田隆義前奄美市長の4人が行った。
金子氏は世界自然遺産登録を控え「奄美の人たちの自然環境に対する意識が大きく変化してきた。間違いなく世界自然遺産登録される。観光など新たな産業振興につなげ、更なる飛躍を遂げることを期待している」と述べた。
永井県議は奄振予算に触れながら「地域資源を生かした事業に取り組み、奄美の振興発展につなげたい」と訴え、向井県議は観光振興策としてベトナムなど東南アジアに目を向けた取り組みに触れ「奄美が県の観光振興策にとって重要な位置づけにある」などと強調した。
出席者は賀詞交換などで新年を祝い、最後は奄美大島青年会議所の太勇太副理事長が万歳三唱。お互いの更なる連携や奄美市の飛躍を誓い合った。