ダイヤルの適正利用呼び掛け

奄美署、奄美海上保安部、大島地区消防組合本部の三機関が合同で緊急通報の適正利用を呼び掛けた

海保・警察・消防 三機関が緊急通報PR
巡視船あまぎ年頭訓練も

 海上保安庁や警察、消防の三機関は7日、緊急通報の適正利用を呼び掛けるイベント「合同緊急通報用ダイヤルPR活動」を奄美市の名瀬港観光船バースで行った。三機関職員らは島の安心・安全向上を目指して、来場者と試乗体験や記念撮影を楽しむなど、緊急ダイヤルの的確な利用をアピールした。

 イベントには、奄美署、奄美海上保安部、大島地区消防組合本部の三機関から約20人が参加。職員らは、警察・110番、海保・118番、消防・119番、それぞれのプラカードを掲げて巡視船の前に立ち、訪れた家族や子どもたちに緊急通報の特長や利用方法を紹介した。

 奄美海保は「海のもしもは118番」、奄美署は「通報重なれば臨場遅れる原因になる。緊急時以外は#9110番へ」など啓発。利用方法については「いつどこで何があったのか。落ち着ていて電話を」と呼び掛けた。

 PR後は、子どもや親子たちが消防車や白バイ、パトカーなどに試乗体験。海保「うみまる」や奄美署「カケルくん」のマスコットキャラクターとの記念撮影も楽しんだ。

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 イベント後は、奄美海上保安部が「巡視船あまぎ年頭訓練」を公開。潜水士4人が、各種潜水訓練を披露するなど、海の安全へ誓いを新たにした。

 江藤隆志奄美海上保安部長が整列した同船隊員を前に訓示。「忍耐と冷静さ、団結心を持って職務を遂行すること」と激励した。

 潜水士らは、船の甲板から海面への約8㍍ダイブやドルフィン、12㍍の潜水などハイレベルな訓練を披露。エアーソー(圧縮空気ノコギリ)では、人命救助を想定し水中で板に穴を空けるなど、観衆からは大きな拍手が起こった。

 同船・村上和也船長は「奄美には観光客も多く、マリンレジャー事故などを背景として、的確に対応できる訓練ができた。今年も迅速に対応ができるよう、チームのレベルアップを図りたい」と抱負を語った。