東京奄美会・賀詞交歓会

世界自然遺産登録や奄振などに触れ、あいさつする金子万寿夫衆院議員


艶やかに「夜小春=イエライシャン=」を舞う、東京喜界会の女性陣


昨年大ヒットした「パプリカ」を笑顔で踊る、東京笠利会の人たち


有村治峯翁の大島紬をリメイクしたジャケットを身につけてあいさつした有村修一社長

気持ち新たにスタート
各郷友会の唄や踊りなどで盛況

 【東京】東京奄美会(大江修造会長、勝光重幹事長)は、1年の始まりを飾る「202020年賀詞交歓会」を19日、台東区上野の精養軒で開いた。会場には奄美からの来賓をはじめ、関東在住の人たち合わせて約400人が集まる大盛況ぶり。島口が交わされる中、気持ちも新たにスタートした。

 全員での郷土遙拝、東京奄美会歌斉唱に続いて、川崎末一・東京名瀬会会長(東京奄美会副会長)の開会宣言で第1部の式典が開会。出席者を前に登壇した大江会長は、昨年の東京奄美会の活動を振り返りつつ「この一年が、会員の皆さまにとってより良い年でありますように」と、笑顔であいさつした。

 政財界からも多くの来賓が出席。金子万寿夫衆院議員は、奄美・沖縄の世界自然遺産登録に触れ、「7月上旬の登録に自信を持っている。そのことで交流人口の拡大を奄美の発展にどう生かしていくかが問われている」とし、「東京奄美会の活動に敬意を表する」と締めくくった。

 ほかに、大和村の伊集院幼村長(大島郡町村会会長)、与論町の山元宗町長、中野壽郎・関西奄美会幹事長、川畑五二・中部奄美会会長、さらに奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」の三浦一広所長が来賓の言葉を添えた。また、テレビ朝日コメンテーター・川村晃司さんと記念写真に収まる人の姿も多く見られた。

 第2部は、成瀬茉倫さんの若さあふれる祝い唄を口火に、英辰次郎顧問の乾杯で、お待ちかねの懇親会に。その後、各郷友会から自慢の唄や踊りなどが舞台で披露され、華やかな芸能大会となった。

 舞台では「奄美きゅら島徳之島」(天城町会)、「鹿児島はんや節」(東京龍郷会)、「名瀬セレナーデ」(東京名瀬会)、「与論音頭」(東京与論会)などが熱演された。青年部のコーナーでは、ラッパー・朝光介さん、WBO世界スーパーライト級チャンピオンの吉田実代さんもステージへ。エネルギーと郷愁あふれる舞台は、プログラムが進むにつれて奄美の風を浴び、黒糖焼酎に酔いしれながらの歓談で会場は熱気で充満。やがて「島のブルース」「六調」の総踊りへ。

 森眞一顧問の閉会の辞の前には昨年、奄美大島商工会議所会頭に就任した有村商事㈱有村修一社長がサプライズで登壇。亡くなった奄美の海運王・有村治峯翁が着用していた西郷柄の大島紬をリメイクしたジャケットを身につけ「ふるさとを守り、変えていけないところは変えず、変えられるところは変えていきたい。ふるさとに誇りを持っていきたい」とあいさつ後、青年部の万歳三唱で宴はフィナーレとなった。