大自然を体感しながら古道を歩く参加者ら
古道散策、奄美の大自然体感
奄美市住用町 2コースに210人
「第23回三太郎峠歩こう会」(住用地区子供会育成連絡協議会主催)が2日、奄美市住用町であり、三太郎峠の旧国道と古道を歩くコースに約210人が参加した。野生植物や野鳥のさえずりなど奄美の大自然を体感しながら、散策を楽しんだ。
ふるさとの自然の素晴らしさに親しみながら、健康増進を図ることなどを目的に毎年開かれる恒例イベント。コースは旧国道(11・8㌔)コースには親子連れなど約120人が参加。世界自然遺産 奄美トレイルのエリアにもなっている古道コース(約9㌔)には約90人が参加した。両コースとも住用総合支所をスタート、約3時間かけて同町摺勝の東城高齢者コミュニティーセンターを目指した。
古道コースは、標高約400㍍の同峠の山道で、参加者は先頭を歩くガイドの元、ヒカゲヘゴなどが茂る原生林のなかを歩いた。傾斜のある上りや岩場など険しい場所もあったが、足元を注意しながら歩を進めた。大阪府堺市から観光で来島した向山博さん(78)、元子さん(75)夫妻は、民泊した同町の宿泊施設でイベントを知り参加。博さんは「予想以上に険しい山道できつかったが、奄美の自然の奥深さに感動した。人の温かさにもふれることができて良かった」と笑顔で話した。
友人と2人で旧国道コースに参加した同市名瀬平松町の牧野志保子さん(66)は「勾配がきつく疲れたけど、達成感も大きかった。モダマなど平地では見られない野生植物もたくさん見ることができた」と喜んだ。
参加者らはゴール後、住用地区連合青年団が用意した鶏汁を堪能、疲れをいやしていた。