あまみハンドメイド大賞

大賞受賞の西さん(下段中央、手前が受賞作)をはじめ、笑顔を見せる受賞者や関係者たち

西さん(奄美市名瀬)、大賞に輝く
39点応募、受賞者決まる

 奄美作家の発掘と育成を目指す「第4回あまみハンドメイド大賞」(奄美市、㈱しーま共催)の審査が3日、奄美市名瀬のAiAiひろばであり、受賞の8作品が発表された。奄美市名瀬の木の実クリエイター・西奈美さん(46)の作品「生命あふれる島、奄美~アマミノクロウサギ編~」が大賞を受賞。西さんは「いろいろ遠回りしたけど、ようやく自分の形を確立できた作品。支えてくれた多くの人に感謝を伝えたい」と喜びを語った。

 イベントは、市の「フリーランスが最も働きやすい島化計画」の一環。ハンドメイド作家の人気アプリ「minne」を運営するGMOペパボ㈱が協力した。

 審査基準は、▽奄美在住▽奄美の自然・豊かさ・時間を表現する▽オリジナル作品―の3点。島内の作家32人から計39点の作品応募があった。

 この日は、同時開催の「あまみハンドメイドマーケット2020」イベント会場で、一般投票も募って審査員7人がジャッジ。受賞者7人を表彰し、それぞれが喜びを語った。

 大賞の西さんは、島の木の実16種類と大島紬の端切れを使って、クロウサギなど生き物あふれる奄美の冬の自然を描いたタペストリーを制作。「これまで迷いもいろいろあったけど、うれしかった」と喜び、今後は「個展も目指し、島内外に奄美を伝える作品を作っていきたい」と意欲を見せた。

 minne事業部の新井正樹部長は「構図がわかりやすく、奄美のいろんなものがわっと目に入る印象的な作品」と西さんの作品を講評。同社作家活動アドバイザーの和田まおさんは今回の応募作について「毎年審査が楽しみな地域。よそにはない空気感があり、目新しい素材も目についた」など評価した。

 この他、この日のマーケットでは小物販売を中心にワークショップや飲食など39ブースが出店。大勢の家族や女性が訪れ、新たなアートとの出合いを楽しむ姿でにぎわった。

 大賞以外の受賞者は次の通り(敬称略)。

 【優秀賞】俵幸子(龍郷町)【minne賞】濱畑智美(奄美市名瀬)【大島紬賞】川口美喜枝(龍郷町)、渡利恵子(奄美市名瀬)【島ギフト賞】】與優華さん(奄美市笠利町)【しーま賞】久保智子(奄美市名瀬)【オーディエンス賞】同