徳之島3町議員大会

畜産振興施設の建設(補助)を求める議題を採択。徳之島3カ町議員大会=5日、天城町

 

 

畜産振興施設の建設補助を
統一議題を採択

 

 【徳之島】2019年度徳之島3カ町議会議員大会(同議員連絡協議会主催)が5日、天城町防災センターで開かれた。統一議題に、徳之島中央家畜市場隣接地(天城町三京)に、肉用牛品評会や農家の研修・情報交流などの場となる畜産振興施設の建設を求める議題を採択。奄美群島市町村議員大会(5月、奄美市会場予定)に提出する。

 同3町議員や事務局職員、来賓の3町長や地元選出県議ら含め約60人が出席。3カ町議員連絡協の武田正光会長(天城町議長)は「3町の議会議員が連携を強化することで、豊かで誇りある徳之島の発展に大きく寄与する。世界自然遺産登録に向けては、島の自然の豊かさを再認識し、より一層の連携で適正な自然遺産の保全・利用・マナー向上にも取り組もう」とも強調した。

 提出議題の「畜産振興施設の建設」については、11年度に完成した徳之島中央家畜市場(JAあまみ運営)に品評会など多用途の付属施設が併設されなかったことにもよるもの。

 提案理由説明で、美島盛秀議員(伊仙町議会経済建設常任委員長)は「同施設が未整備のため登録審査などは駐車場で実施。天候に左右され、特に夏場は直射日光による人畜へのストレスも尋常ではない」などと指摘。セリ市開催前の子牛品評会や各町単位および3町共進会、大島地区共進会会場の固定化、畜産農家の研修・情報交流の場―となる上屋付き畜産振興施設建設の必要性を訴えた。

 同議案に対し禧久伸一郎、寿肇の両県議が助言し、同家畜市場にだけ無いという同付属施設の必要性に理解を示した。

 次ぐ研修会では、環境省・徳之島管理官事務所の沢登良馬国立公園管理官が「世界自然遺産登録に向けて」講演した。引き続き懇親会があった。