瀬戸内町自衛隊基地対策協

防衛省の岩田大臣政務官に要望書を手渡す鎌田会長

艦艇配備・基地拡充を
防衛省で要望活動

 【東京】瀬戸内町自衛隊基地対策推進協議会(会長・鎌田愛人瀬戸内町長)は6日、防衛省で要望活動を行い、岩田和親大臣政務官に同町にある海上自衛隊奄美基地分遣隊へ「艦艇の配備・基地拡充」を訴えた。

 活動には、同町出身の金子万寿夫衆院議員、副会長の政岡博重瀬戸内町商工会長、顧問の緑健児新極真会代表ら12人が参加。

 町議時代から要望活動を行ってきたという鎌田会長は、陸自が配備されたことを感謝しつつ、大島海峡が天然の要塞であり、軍港として最適地であることから「海上優勢の確実な維持に向けた防衛力の整備や、南西諸島の防衛のために」と要望。さらに「瀬戸内町の町内あげての悲願をぜひ、達成して欲しい」と語り、岩田大臣政務官からは「人員や予算は簡単ではないが、しっかり受け止めたい」との言葉をいただいたとした。

 要望書によると瀬戸内町には、1962年に佐世保地方隊・奄美基地分遣隊が開隊以来、海上防衛だけでなく自然災害時の救助活動や、町とのコミュニティ形成などに大きく貢献。しかし、97年に奄美基地分遣隊配備の特務船「むづき」が乗員25人ともとに引き上げ、隊員数も20人と激減するなどの歴史的状況があり、代替艇配備を要望し続けてきたが、配備されずに今日に至っているもので、毎年、要望活動を続けている。