「鹿児島の夕べ」

参加者を前にあいさつする三反園知事


来賓らによる、焼酎の鏡開き


シマ唄を披露する城南海さん。ワンピースは白大島からデザインされたものだという

県産品の情報 首都圏から発信
900人が参加し盛況

 【東京】どんどん鹿児島!大交流会と題した「鹿児島の夕べ」(主催・鹿児島の夕べ実行委員会)がこのほど、渋谷区のセルリアンタワー東急ホテル地下2階「ボールルーム」で約900人を集めて盛大に開催された。参加者たちは、日本一の鹿児島の食材を生かした料理や黒糖焼酎などの飲み物を満喫した。首都圏に在住する奄美群島出身者らも多数駆け付け、交流、ゲストによるショーを堪能していた。

 イベントは、首都圏において鹿児島県の売り込みに貢献することが特に期待される招待者らに、県が誇る農林水産物や特産品、観光情報などを紹介宣伝することで、参加者の鹿児島に対する理解を深めてもらうとともに、県産品に関する情報を国内外に効果的に発信することを目的にしたもの。

 主催者を代表して、三反園訓県知事が粋な大島紬姿で登場。「東京五輪・パラリンピックの夢と感動を、鹿児島に一緒に持ってきてほしい」。48年ぶりに県内各地で開催される国民体育大会にも触れ、「観光も農業も若い人が頑張っている。一緒になって故郷鹿児島を盛り上げていきたい」と締めくくった。

 続いて登壇した森山裕衆院議員は「東南アジアではサツマイモの焼き芋がブームで、まだまだ伸びしろがある」と紹介。「焼酎を飲んでいると老化を防げる、ただし飲みすぎなければ…」と笑顔で語り、場内を沸かせていた。

 会場には、郷土料理がずらり。中でも、「和牛日本一」「ステーキハウス」のコーナーには長蛇の列が絶えることなく出来ていた。また、奄美からは鶏飯、アオサの天ぷら、油ゾーメンが出品され、たくさんの人を集めていた。ほか、世界自然遺産登録を期待するバッジなども配られていた。

 ステージイベントでは、「世界自然遺産登録への挑戦!」と銘打って、奄美出身の歌手・城南海さんが三味線を抱えて登場。朝花節、デビュー曲の「アイツムギ」を熱唱した。司会者とのトークで、奄美の魅力を聞かれた城さんは「人も食べ物も素敵な島ですので、ぜひ多くの人に来てほしい」と満面にアピールし、盛んな拍手を浴びていた。