北高、講師招き就職ガイダンス

就職ガイダンスを行った和田さん(後列左)と西田さん(後列右)

働く意義や役立つマナー学ぶ

 県立大島北高校(下髙原涼子校長)は6日、奄美市笠利町の同校プログラミング室などで2019年度高校生就職ガイダンスを開いた。講師から生徒たちが将来社会に出て働く時に役立つマナーや、働くことの意義、仕事を選ぶ際に必要な知識などを教材資料で説明。また自己紹介文をまとめ暗記して、模擬面接も行われた。

 同ガイダンスは厚生労働省の委託事業で、大原出版㈱(本社・東京)が実施。同社から講師として西田良子さんと和田茂子さんの2人が招かれた。

 この日のガイダンスを同校普通科と情報処理科に在籍する2年生37人が受講。生徒たちはグループごとに分かれて机に座り、ワークブックなどの教材を利用して仕事理解や就職活動などの講義を受けた。

 西田さんは、アンケート調査から高校新卒者に求められるものとして▽コミュニケーション能力▽協調性▽積極性(チャレンジ精神)が上位3位を占めると説明。「第一印象とマナーが重要。相手に不快感を与えないものがマナー。笑顔と笑声=えごえ=を心がけ、相手の目を見てあいさつするように」と話した。

 仕事に関して和田さんが自身の体験談を、生徒たちに講話。「どんな小さな仕事もその会社の仕事なら、お客さまのため一生懸命にしなければならない。周りに支えてくれる友達がいると心強い。県外に出る機会があれば、友達と連携を取り頑張って。何か一つでも身につけ、明るく元気に学校生活を送ってほしい」とエールを送った。

 また履歴書の書き方や、求人票の見方なども解説。西田さんは「履歴書は丁寧に書くように。求人票は本社の所在地でなく、就業場所に注意すること」と助言した。

 面接時に話す自己紹介の文章を、部活動などのエピソードを入れ仕事にどうつなげるかの観点でまとめて作成。昼休み後に講師が面接官となり、模擬面接を行った。

 受講した普通科2年の小林真歩子さん(17)は、高校卒業後の進路は進学を予定。「進学してから就職するつもりだが、ガイダンスでイメージが湧いてきた。人生でも役立つマナーを学べた。笑顔と笑声を意識してやっていきたい」と話した。