龍南中の新体育館、落成式で完成祝う

完成した体育館で行われた落成式。天井の梁などふんだんに木材が使用されている

温もり感じる造りに
天井の梁など木材使用

 建物の老朽化により建て替え工事が進められてきた龍郷町の龍南中学校(冨士篤也校長、120人)体育館がこのほど完成し、7日落成記念式典が同体育館であった。竹田泰典町長や同校生徒、地域住民らが参加。新築された体育館の完成を祝った。

 新たに落成された体育館は、龍郷町が総工費6億1419万円をかけて整備した。18年10月に本体工事に着工、昨年12月に完成した。鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は旧体育館(685平方㍍)の約2・4倍の1638平方㍍。旧体育館にはなかった舞台を設置、天井部分の梁や壁などにもふんだんに木材が使われており木の温もりを感じる近代的な造りとなっている。中央部のアリーナ部分は、バレーボール、バスケットボールコート2面を確保。2階には多目的スペースもあり、身障者用トイレなども整備した。

 式典では竹田町長が「保健体育行事や学校教育、町民の健康増進活動などより一層寄与するものと期待している」などとあいさつ。生徒会長の岡山海音さん(2年生)が生徒を代表し「このような立派な体育館を造っていただき、ありがとうございます。素晴らしい環境を生かし、充実した学校生活を送りたい」などと感謝を述べた。冨士校長も「温かみのある素晴らしい体育館で生徒たちが活動できることを喜び、建設に力添えしていただいたすべての人に感謝したい。施設に恥じることないよう、保護者、地域に開かれた学校を目指していきたい」と述べた。

 式の最後には出席者全員で同校の校歌を斉唱し、新体育館の完成を祝った。

 町教育委員会によると、旧体育館は1982年の建設から36年が経過、建設から53年が経過した武道館も老朽化が激しかったことから両施設を解体、新たに体育館を整備した。