来場者が島の恵み買い求める

「東京で奄美のためにできることは何かあるはず」と話す田邊さん(中央奥)

特産品を求めて集まる来場者たち

品川区のイベント スペースで特産品販売会

 【東京】奄美群島広域事務組合と奄美群島観光物産協会はこのほど、品川区のイベントスペース「うなぎのねどこ」で特産品販売会を開いた。会場には、周辺地域から多くの人たちが訪れ、島からやって来た「恵み」と対面、担当者の説明に興味深く聞き入ったり、買い求めていた。

 京浜急行・新馬場駅近くにある「うなぎのねどこ」(品川区北品川2―30―26)で催された特産品販売「はじめまして奄美群島から来ましたin北品川」は、地元の品川橋通り街灯会と地元有志が応援団として加わったもの。奄美からは、柔らか黒糖のモチ糖や黒糖焼酎など10種類ほどの特産品が並べられた。また、徳之島で日本一早く収穫されたばかりのバレイショが試食品として人気を集めていた。

 イベント会場の亭主で、まち ひと こと総合計画室代表の田邊寛子さんは、「2013年にたまたま和泊町のエラブユリを活用した活性化プランで、100人と対話したこと」で奄美群島と関わった。その後、交流会を重ね、昨年は群島へ移住者として4人が渡ったという。田邊さんは「顔が見える関係を築けば、お互いにハッピーになれるはず。日本が目指す姿が島にある気がしましたね」と、一連の活動を笑顔で振り返っていた。

 イベント後は、交流会へ。島を何度も訪れている人や、移住希望者ら20人ほどが、鶏飯や油ゾーメンなどを黒糖焼酎を傾けながら味わい、奄美への思いを語り合っていた。