大勝さくらまつり

あいにくの小雨模様も大勢が訪れた「大勝さくらまつり」

露店やステージで集落おこし
子どもや家族でにぎわう

 今年一番乗りとなる祭り「大勝さくらまつり」(同実行委員会主催)が9日、龍郷町の大勝生活館であった。小雨模様の中、大勢の子どもや家族が訪れ、露店やステージ、講演などでにぎわった。

 イベントは、集落の活性化を目的に5回目。同集落青壮年団でつくる実行委員会が、大勝ならでの資源を使って地域を盛り上げようと企画した。

 開催は、同集落名物のヒカンザクラの開花に合わせて毎年この時期に。加藤和生団長は「大勝に海はないが、ヒカンザクラをはじめ独特の雰囲気がある集落。今年は健康を考えて、食べ物などにヘルシー感を打ち出した。少しでも集落を楽しんでほしい」と話した。

 会場は集落の拠点・生活館を舞台に、雑貨や飲食、物産販売など9ブースが出店。集落有志が作る幻の逸品「月の虎カレー」なども人気を集めた。

 午後1時、開場とともに家族連れや親子が訪れ、フードコートには人があふれた。屋内では、MBCのネット・テレビ・ラジオ連動番組「tegeラボ」MCの内田圭さんが講演し、集落の活性化について考えた。

 午後6時からは、中央に組まれたステージで、ライブや漫才を実施。島のアーティストなど9組が出演し、夜の集落に歓声を響かせた。

 奄美市名瀬から家族4人で来たという32歳の女性は「おしゃれな食べ物も多く、思っていたよりたくさん買ってしまったけど、子どもたちも楽しそうでよかった」と喜んだ。