奄美市「健康あまみ21」2次計画素案承認

「健康あまみ21」第2次計画策定に向け、基本理念と施策目標が明確化された素案を承認した策定委員会会合

基本理念、施策目標を明確化
パブコメ経て3月下旬に答申へ

 奄美市健康増進計画「健康あまみ21」策定委員会(塩崎博成委員長、委員15人)第2回会合が同市名瀬の市役所委員会室であった。基本理念と施策目標を明確化し、前回会合での意見を踏まえ文言等を修正した素案を概ね承認。パブリックコメントを経て、3月下旬に朝山毅市長に答申することを予定している。

 計画は2010年3月に策定されたもので、今年度で10年間の計画期間を終えることを受け、市は第2次計画の策定に着手。昨年7月以降、研修や会合を実施してきた。

 今回は、前回会合(今年1月29日開催)で委員からの指摘を受けた部分を修正した素案を事務局(市健康増進課)が提示。事務局による説明を経て、一部文言を除き承認した。

 素案では、前計画にはなかった基本理念と施策目標を明確化。基本理念に「健康寿命の延伸・一人ひとりを大切に、その人らしく過ごすための地域づくり」を設定し、施策目標は四つのライフステージごとに具体的な目標を掲げている。

 今後は事務局が文言等の修正を行い、委員長・副委員長に報告し協議。市長への答申を前に、今月25日から3月13日までに市ホームページなどでパブリックコメントを募集する。

 策定委終了にあたり、塩崎委員長は「市民に計画を周知し、理解してもらって取り組むことが大切。行政・地域・市民の三者が一体となることで目標が達成できる」と総括した。

 素案に盛り込まれたライフステージ別の施策目標は次の通り。

 ▽妊産婦・乳幼児期=安心して妊娠・出産・子育てができる支援体制の確立と親子の愛着形成の構築▽学童・思春期=望ましい生活習慣の確立▽青・壮年期=生活習慣病(循環器疾患、糖尿病、がん)の発症予防・重症化予防▽高齢期=介護・フレイル予防