かがんばなトンネル内に夕日が入り「龍の目」が現れた(24日午後6時10分、西康範さん撮影)
龍郷町円 かがんばなトンネル
今シーズン初か
龍郷町円集落にある「かがんばなトンネル」。奄美群島で最も短い同トンネルでは春と秋の年2回、国内でも珍しいトンネルに夕日が入る神秘的な風景が見られる。奄美市名瀬の西康範さんは24日、今シーズン初とみられる、くっきりと現れた「龍の目」の撮影に成功した。
同トンネルは1998年開通の奄美群島内で最も短いトンネル(29㍍)。朱色の夕日がぽっかりと覗くトンネルと、蔭になり暗く見える陸地の様子は、「龍の目」や「ドラゴンアイ」などの愛称で親しまれる。
この幻想的な風景が見られるのは春分と秋分の日前後の3週間ほどのみで、県大島支庁はホームページで見頃を周知。同HPによると、今年の見頃は2月27日から3月17日ごろまでという。
西さんは「撮影に来ていた人は10人もいなかったが、これほどきれいにみられることはなかなかない。薄雲があったので、微妙かと思っていたので驚いた」と話した。
予報によると、25日は晴れのち夕方から曇り。26日も曇りの見込みで、二度目のお目見えまでは今しばらくの辛抱が必要となりそうだ。