手熟師会「こども講習会」最終講座

せっけん素地にハーブティーやオイルを練り込んだ「せっけんづくり」

オリジナルせっけんづくり楽しむ
ハーブティーやオイルを練り込み

 奄美手熟師会(岬眞晃会長)は1日、奄美市名瀬の奄美博物館研修室で2019年度「こども講習会」の最終講座を開いた。10組約30人の親子が参加して、好みの香りをブレンドしたハーブせっけんづくりを楽しんだ。

 「ローズマリー」を鍋で煮出した濃い目のハーブティーを手渡された子どもたちは、ポリ袋に入ったせっけん素地に少量ずつ入れながら練り込み。さらにはちみつや黒糖を入れ、最後はラベンダーやベルガモットなど好みの香りオイルを追加して、オリジナルせっけんを完成させた。

 講師の永久そのみさん(50)は貴族が好んだというハーブせっけんの歴史や、ハーブ(薬草)の効能を解説。「奄美の山々には薬草が多く、関心を持つきっかけになれば」と述べた。

 講習会はこの日を入れて10回開催。閉会式で岬会長は自身が描いた絵ハガキセットを子どもたちに手渡し、「体験したことを生活の中で生かしてほしい」と締めくくった。

 朝日小学校5年の野元颯馬=そうま=くんは「奄美は自然がたくさんあった。いろいろなことが楽しめた」と話した。

 講習会は月1回ペースで芸能や工芸、自然体験を実施。20年度は5月開始を予定。