休校子ども達にお弁当

子ども達(左)に弁当を届ける知名町地域おこし協力隊のかまゆきみさん(右)=同町=

新型コロナ影響 配達と同時に安否確認も
知名町地域おこし協力隊のかまさん

 【沖永良部】知名町地域おこし協力隊のかまゆきみさん(40)が2日、新型コロナウイルスの影響で臨時休校となった同町内の子ども達に弁当を届けるサービス「出張子ども食堂」を始めた。代金は無料。期間は今月2日~13日(平日のみ)までで、日中在宅しているのが子ども達だけの家庭が対象。

 先月27日、政府が全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請したのを受けて、保護者の負担を減らそうと実施した。

 島内の弁当業者4社に協力を依頼したほか、子ども達への支援活動を行っている知名町のNPO法人「くくる」(高野雄一代表)が配達作業を手伝う。費用は、かまさんが同町田皆字で運営している「e.lab放課後のまなび場」の活動費を充てる。

 初日の弁当は、知名町徳時の「菜の花」(宮西ケイ子オーナー)が担当。町内6件、小学1年から6年生までの児童11人に届けた。配達と同時に安否確認のために子ども達の様子をスマートフォンで撮影し、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って保護者へ送信した。

 同町地域おこし協力隊のかまさんは「子ども達は勉強をしたり、兄弟で仲良く過ごしたりしていたので安心した。緊急事態で時間がない中、多くの人達が協力してくれた。こういう時だからこそ、みんなで助け合っていきたい」と話した。

 3日の弁当は、高齢者専門宅配弁当「宅配COOK123」が担当し、14件23人の子ども達に届ける予定。

 問い合わせは、知名町地域おこし協力隊かまゆきみさんまで。