奄美市感染症情報連絡会議

新型コロナウイルス感染の予防対策などについて協議した奄美市の連絡会議

中学卒業式 12日に規模縮小し実施
延べ1260人の合宿中止

 奄美市は2日、第2回新型コロナウイルス感染症情報連絡会議を開き、庁内各部署における感染予防対策の状況や今後の対応などについて協議した。4日から市内小中学校で一斉休校が始まるなか、休校期間中の12日に予定されている中学校の卒業式については「原則、卒業生とその保護者、教職員のみの出席と規模を縮小し予定通り実施する」こととが報告された。小規模校については地域の実情も考慮する。

 朝山毅市長はじめ副市長や教育長、各部課長ら幹部職員約30人が出席、予防対策として市が所管する公共施設について、予防対策や休館などの対応状況が報告された。

 奄美文化センターや市立博物館、公民館などの市教委が管轄する施設を中心に4日から15日まで休館や休止が決まった施設は19施設に上り、イベントや講習会などについても、17行事が中止、9行事の延期が決定した。市は「ホームページ等で随時、情報を更新し市民に伝えていく」ことにしている。

 スポーツ合宿については、2、3月に来島予定だった21団体のうち、大学や実業団の陸上部など5団体141人、延べ1260人の合宿が中止となった。

 また、国の指針で閉鎖空間での感染リスクが指摘されていることから、現在利用可能な施設についても今後、閉鎖などを検討。前田和男総務部長は「市民生活への影響などを考慮したうえで、感染対策として基本的に閉鎖の方向で検討していく」との方針を示した。

 消毒用アルコールについては現在、庁舎内に緊急用の備蓄があるものの、全国的に入手困難な状況にあり、今後の補充のめどが立たないことから、「最低限の消毒拠点の存続を目指す」ことにしている。市役所では2階総合案内所に設置し、庁舎入り口などに案内板を設置する。