奄美市消防訓練

駐車場では消火器の取り扱い訓練を実施した

通報、避難誘導など確認
防災意識を高める

奄美市は19日、名瀬総合支所で消防訓練を行った。新庁舎で初の消防訓練に職員50人が参加。職員たちは初期消火や避難訓練などを通して防災意識を高めた。

訓練は、建物火災に備え職員の避難誘導の案内や基本動作の確認が目的。大島地区消防組合名瀬消防署の立ち会いの下、同庁舎2階湯沸室での火災発生を想定し、初期消火や消防署への通報、防火シャッターの作動、来庁者を的確に避難させる動きなどをチェックした。

市財政課によると、新庁舎で初めての訓練で、今後は毎年実施していくという。職員たちは初期消火班と、通報班などに分かれ館内放送の合図で訓練を開始した。

ゼッケンを着けた職員は避難誘導係の指示に従い、各階からスムーズに1階駐車場に移動。参加者全員の避難を確認し、消防署員の説明を受け消火器の取り扱い訓練を体験した。

消火器の注意点として、▽天井の高さまで火が燃えている時は使用しないで、すぐに避難する▽消火器の粉が来ないように風上側から噴射する―などを指導。

消火器を使った訓練を体験した生涯学習課の前田晨太郎=しんたろう=さん(28)は、「職員として市民を守る意識があるので、常日頃から防災意識の向上に努めたい」と話した。