再開した学校給食を喜んで味わう児童たち(名瀬小で)
新型コロナウイルス感染症の拡大防止策で休校措置を継続していた奄美の8市町村で23日、3週間ぶりに学校が再開した。16日に再開した4町村と合わせ、奄美群島の全市町村で学校に児童生徒などの姿が戻った。再開した奄美市の小学校では子どもたちが元気な姿で登校し、授業を受けて給食をとり、笑顔いっぱいで昼休みを楽しんでいた。
市内は小中学校33校が再開。同市名瀬の名瀬小学校(廣司正良校長、児童379人)では、校門付近に廣司校長や教職員たちが待機して登校する児童たちに笑顔であいさつ。登校を済ませた児童たちは、学校周辺を清掃したり体力づくりに校庭を走ったりとクラスメートと久しぶりの再会を楽しんでいた。
同校では6年生が午前中に卒業式の予行演習に参加して、1~5年の在校生は通常授業。給食も再開され児童たちは、この日の献立の鶏飯やデザートなどを味わいながら完食していた。
同校は休み時間の教室の換気や、給食時には机を向かい合わせにせず同じ方向を向いて食べるなどの新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を実施。卒業式も卒業生と教職員、保護者等のみが参加するなど規模を縮小し、時間も短縮化して行うという。また異動する教職員の離任式については、修了式に合わせて行う予定。
小学1年の当山心晴=こはる=さん(7)と二ノ方友くん(7)は、3週間ぶりの学校再開を喜んで「友達と会えて楽しかった。給食に好きな鶏飯が出てうれしかった」(心晴さん)、「授業は分かった。給食は酢の物がおいしかった」(友くん)と話した。
昼休みにクラスメートと遊んでいた小学5年の勇海翔くん(11)は、休み期間中に体力が落ちないように約3㌔のランニングを実行。「休み中は学習にも取り組み、気分転換にゲームをして過ごしていた。3月は1日しか授業がないが、予防のためなのでしようがない」と話した。