GW折り返し、客足鈍く

飛び石休日の平日、カヌーを楽しむ観光客ら(2日住用町、黒潮の森マングローブパーク)

奄美大島行楽地 天候、平日など影響か
後半の活気に期待

 最大10連休となるゴールデンウイーク(GW)は2日、折り返しを迎えた。奄美大島内の行楽地では、雨模様の天候や平日の影響もあってか人出は例年に比べ落ち着いていた。後半の天気は、最終盤にやや崩れるものの曇りか晴れの日が多い見込みで、観光事業者らは祝日に入る後半の活気に期待する。

 奄美市住用町の黒潮の森マングローブパークでは、午前10時過ぎに10数台のレンタカーが見られた。小雨が降る中、園内ではカヌーやグラウンドゴルフに興じる観光客の姿があった。

 東京から2家族8人で訪れた42歳女性は混雑を避けるため、有休休暇を活用し4月29日~5月3日の日程で来島。期間中は、釣りや自然観察を満喫し「豊かな自然に囲まれてのんびりと過ごせている」と話し、「3日に東京に帰り、残りの休日はゆっくり過ごしたい」とGWの予定を語った。

 同所の川内正貴事業課長によると、飛び石連休の平日3日間は例年に比べ4~5割ほど来場者が減っているという。「天気の影響もあってか飛び込み客も少なめ」と話し、「3~5日は予約も入っており、何とか後半に巻き返していきたい」と期待を込めた。5日は、子どもの料金半額デーも予定している。

 同市名瀬の奄美海洋展示館では、雨が降ったせいか館内で開催する創作体験などが人気を博した。指宿市から来た38歳男性は家族3人で5年ぶりの旅行。「久しぶりの旅行だけど、のんびりしたくて奄美に来た。ゆっくりと心癒したい」と浜辺で楽しんでいた。

 同館でも1日は200人超が訪れたが、例年と比べると客足は若干鈍いという。コロナ禍と比べ、キャンプやバーベキューなど、外の集まりも減っている。森田雅人施設長は「26日頃から人出は増えたが、平日に入ってやや落ち着いた。島の人を含め、この土日あたりがピークになるのでは」と見ている。ただ今年は、年明けの1~2月頃からツアー客も戻ってきている。「(夏の)シーズンには活気も戻ってくるはず」と期待する。

 気象庁によると、奄美地方の天気は3日が曇り、4・5日は曇り時々晴れ、6日が曇り一時雨。最高気温は26~28度で、降水確率は30%を予報している。