地域おこし協力隊に任命

知名町地域おこし協力隊に任命された地下智隆さん(左)と橋井杏さん(右)=知名町役場=

知名町 橋井さんと地下さん

 【沖永良部】知名町は1日、神奈川県出身の橋井杏さん(28)と宮崎県出身の地下(じげ)智隆さん(25)の2人を地域おこし協力隊に任命した。同町役場で任命式が行われ、今井力夫町長は「一日も早く地域の一員となって力を発揮してほしい」と激励した。任期は3年間。

 橋井さんは先月、奈良女子大学を卒業。フランス文学を専攻し、フランス語が堪能。同大学の前は、京都造形芸術大学(現在の京都芸術大学)で美術史を学んだ。

 配属先は企画振興課。地元の農産物や加工品のPRのほか、ふるさと納税の推進に取り組む。

 橋井さんは「沖永良部に来たのは初めて。都市から離れて、環境に配慮した生活がしたいと思っていた。外からの視点で沖永良部にしかないものを探していきたい」と語った。

 地下さんは、鹿児島大学教育学部を2018年9月に卒業。大学在学中にカンボジアやフィンランドに留学、卒業後はフィンランドの公立学校で日本語教諭を務める。19年4月から4カ月、沖永良部でフリースクールを立ち上げ、運営していた経験もある。

 配属先は教育委員会。同町立上城小学校を拠点に教育振興に携わる。また、現在協力隊として活動中のかまゆきみさんとともに島留学制度の実施を目指す。

 地下さんは「知名町には自然があるし、魅力的な地域コミュニティーもある。住民との対話を通して教育の町を作っていきたい」と話した。