沖永良部空港に検温コーナー設置

検温を受ける女性=沖永良部空港=

群島内空港に順次予定
感染確認受け前倒し 到着客に協力呼び掛け

 県港湾空港課は2日、沖永良部空港の到着口付近に非接触型の体温計を活用した検温コーナーを設置した。機器等の準備が整い次第、▽喜界▽徳之島▽与論―の3空港に配備する予定という。

 県は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、先月23日に奄美空港と屋久島空港、西之表港(種子島)にサーモグラフィーを設置。その拡充の一環として、離島空港への検温コーナー設置は決めていたが、和泊町の20歳代男性の感染確認を受けてスケジュールを前倒しした。

 2日に設置した沖永良部空港では、県職員と和泊町役場職員が到着した乗客に協力を呼び掛け、検温を実施。午後4時10分ごろ、鹿児島空港発の便が到着。同便に搭乗し、検温を受けた女性(36)は「いつか沖永良部にも感染者が出ると思っていたが、ニュースを見て驚いた。感染の拡大を防ぐためにも島のみんなで気を付けないといけない」と話した。

 他空港でも設置後は県や地元自治体の職員が対応する予定。体温が37・5度以上の乗客には感染症予防対策の徹底や症状が出た際の帰国者・接触者外来の受診を呼び掛けるリーフレットを配布するという。

 同課は「あくまでお願いベースだが、できるだけ多くの人に協力してもらいたい」と呼び掛け。港湾施設への設置については、「非接触型体温計の入手も困難なので、乗降客の多い空港を優先した。今後検討する必要がある」とした。