昔の遊び道具手作り保育園にプレゼント

「賀寿丸」のお年寄りが手作りした道具で遊ぶ「おもなわ保育園」のちびっ子ら=2日、伊仙町

「賀寿丸」の高齢者たち、喜ばれる
伊仙町

【徳之島】5日の「こどもの日」を前に、伊仙町面縄の小規模多機能居宅介護事業所「ホーム賀寿丸(がじゅまる)」(酒匂登枝所長・利用者20人)のお年寄りたちが2日、同地に今春開園した社会福祉法人敬天会「おもなわ保育園」(豊幸一郎理事長・園児39人)を訪問。力を合わせて手作りした昔の遊び道具を贈ってちびっ子らを喜ばせた。

 手作りした昔の遊び道具は、太い青竹製「竹かっぽれ」4セット、「けんけんぱ」遊び用の手作りプレート14枚の2種類。元気よく楽しく遊んでたくましい子どもたちに育ってほしいとの願いを込めて、お年寄りたちと職員がサポートしながら作った。

 保育園には幸山トヨさん(93)ら利用者の代表7人とスタッフが訪問。新型コロナウイルス対策のため、双方7、8㍍程度の離れて贈呈式。園児たちの代表が早速、遊び方を教わっりながら身体を使った遊びを体験。園児たちはお礼に「こいのぼり」の歌の合唱もプレゼントした。

 保育園の豊理事長(81)は「園児たちは、皆さんがアイデアをこらして手作りをした昔の遊び道具を使って賢く元気な子に育つと思う」と感謝。町内の全小学校には毎年竹馬も自作して贈っている幸山忠重さん(88)=目手久=は「子どもたちの笑顔を見ると何ともいえず若返った気分になる。子どもたちのため100歳までは頑張ります」と笑顔を輝かせた。