元気に登校する児童ら
休み中の様子を廣司校長に報告する児童
奄美群島の一部の自治体で7日から小中学校が再開された。奄美市名瀬永田町の名瀬小学校(廣司正良校長)では児童らが元気に「おはようございます」とあいさつしながら登校した。
7日から再開したのは奄美市、龍郷町、大和村、宇検村、喜界町、徳之島町、和泊町、知名町の小中学校。その他の町村は11日再開、もしくは7日に最終判断するとしている。
名瀬小学校の廣司校長は7日午前「きょう子どもたちに会えるのを楽しみにしていた。通常の長期休みと違った休校期間で、子どもたちがどんな時間を過ごしたか」と児童らを気にかけている様子。午前7時半ごろ校門前に立つと、児童らが「おはようございます」と大きな声であいさつをしながら次々に登校してきた。
児童らはカラフルな布マスクを着用して登校。廣司校長は一人ひとりと目線を合わせ、元気な表情を確認した。「こうして子どもたちに会えると、こちらが元気をもらえる」と表情もほぐれてくる。中には、校長に会うなり身振り手振りで休み中の様子を報告する児童も。
特に、入学後間もなく休校期間を迎えた1年生にとっては、これからが本格的な学校生活の始まりとなる。廣司校長によると、1年生の担任教諭から「クラスの子どもたちが私の顔を覚えていてくれるだろうか」と不安の声も漏れたという。
4月20日からの休校期間中、児童らは学校から出された宿題をこなしながら自宅待機を続けてきた。7日以降も、マスク着用、手洗いうがいの徹底、換気、ソーシャルディスタンス(密集度を下げる距離)の確保など、新型コロナウイルスの予防に努めながら学校生活を送っていくこととなる。
登校してきた5年生の加藤千寛くんは「友達と会えるのがうれしい。一緒に遊ぶのが楽しみ」と話した。
6年生の山下舞さんも「友達と会うのがうれしい」とのこと。宿題については「1日前に終わらせた」と照れ笑い。「体育の時間が一番楽しみ。友達と協力しながら取り組みたい」と話した。
登校した児童らは早速広い校庭に出て、思う存分走り回って遊んでいた。