動画で「ふねーてぃたばーり」と呼び掛ける川畑アキラさん(ユーチューブより)
与論町制作 「いらっしゃいませと言える日を」
「ふねーてぃたばーり」
【沖永良部】新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、与論町の住民有志がこのほど、来島自粛を呼びかける動画を制作した。地元出身のアーティスト、川畑アキラさんらが出演し、方言で「ふねーてぃたばーり(=こらえてください)」と歌っている。無料動画投稿サイト・ユーチューブで視聴できる。
歌は、川畑さんが作詞作曲した「ウヮーチタバーリ(=いらっしゃい)」(2012年発売)をアレンジした。今月3日に公開され、8日現在で2900回以上再生されている。
動画には、地元で活動する2人組ユニットのキャッチ&リリースや同町栄誉町民の菊千代さんも出演。最後に山元宗町長が「来島を自粛してくださって誠にありがとうございます」と感謝を伝えている。
動画の制作に関わった同町役場商工観光課の裾分大喜さん(36)によると、ゴールデンウィーク期間中(4月29日~5月6日)までの入込客数は、前年比で9割以上減少しているという。
裾分さんは「動画を通して与論の人達の明るさも伝わればうれしい。『ウヮーチタバーリ』と言える日が来るまで、頑張っていきたい」と話した。