海の魅力子ども達が発信

撮影した写真を確認する子ども達=与論町=

「海っこローカル配信プロジェクト」スタート
ヨロンSC、児童生徒26人参加

 【沖永良部】子ども達の海離れをなんとかしたい――。NPO法人ヨロンSC(川畑充男代表理事)が、地元の海の魅力を体験しながら発信していく「海っこローカル配信プロジェクト~海の魅力を体験・配信~」をスタートさせた。7日、活動に参加する町内の小学1年から中学1年までの26人が与論町ゆんぬ体験館に集まり、キックオフミーティングを開いた。

 日本財団「海と日本プロジェクト」の一環。子ども達は1年間を通して、海の体験プログラム6回と写真集制作ワークショップ7回に参加し、「海遊び写真集」の制作に挑む。来年2月にシンポジウムを開催し、完成した写真集を町民にお披露目する。

 同日は、写真撮影のポイントについてレクチャーが行われた。プロジェクト事務局の池田香菜さんと原田理恵子さんが講師となり、「撮影の仕方で写っている人の印象が変わる」「相手のことが伝わるような写真を撮って」とアドバイスした。

 グループに分かれた子ども達は、家から持参したデジタルカメラやスマートフォンを使い、お互いを撮影。最後に発表会を行い、「彼はサッカーが上手くて、釣りが趣味です」「恥ずかしがり屋で、天然で、おてんばだけど可愛い女の子です」などと紹介し合った。

 与論中1年の白尾琉音さん(12)は「撮影するより、される方が難しかった。百合ヶ浜や魚の写真を撮りたい」。与論小4年の重留悠吾さん(9)は「与論と言えば海。写真を見てきれいだと相手に思ってもらえるような一枚を撮りたい」と話した。

 ヨロンSCの池田剛さんは「与論島には素晴らしい海が広がっている。島の子ども達を海が好きな『海っこ』に育てたい。そして、子ども達の写真を世界中の人に見てもらいたい」と話した。

 今月14日は海ごみゼロウィークへの参加、7月5日はサンゴ礁体験学習、8月16日は魚のさばき方講座などを予定している。