徳之島町「健康の森野球場」

改修工事で10数年ぶりに使用可能の電光掲示版(高照度LED)に生まれ替わったスコアボード=14日、徳之島町総合運動公園健康の森野野球場

電光掲示(高照度フルカラーLED方式)で10数年ぶり使用可能に

 【徳之島】徳之島町総合運動公園健康の森野球場(同町徳和瀬)の「スコアボード改修記念・オープニングセレモニー」(町教育委員会など主催)が14日、町スポーツ少年団競技別交歓大会の開会式に併せてあった。10数年にもわたって使用不能な状態が続いたが、表示部を最新の電光掲示システム(高照度フルカラーLED方式)で〝球場の顔〟がようやく甦った。

 同町運動公園「健康の森野球場」は1999年に完成。グラウンドの広さは中堅120㍍、 右翼95㍍、左翼95㍍、スコアボード(磁気反転式、選手名手書きプレート式)、バックスタンド観覧席などを備えている。町によるとその後、スコアボードの機器が落雷被害や経年劣化などによる2度目の故障以降は、部品の入手が困難となったこともあり、10年以上にわたって放置状態に。児童生徒から社会人に至る公式試合の度に、観客や関係者からは「試合の流れがつかめない」「施設は立派なのに〝球場の顔〟がない」など批判が続いた。

 改修工事は18年度都市公園長寿命化支援事業(総事業費約8500万円、19年度繰り越し事業)で完成。スコアボード躯体の補修とも併せ、電光掲示システムの表示画面のサイズは縦1・6㍍、幅12㍍。全面フリーボード型でスコアや選手名(交互に表示)のほか、各種インフォメーションの文字や映像も表示可。照度センサーで照度調整(任意は5段階プリセット)し、水平視認が広いという。

 改修オープニング・セレモニーで高岡秀規町長は、球児らを前に「新型コロナウイルスの影響で練習も十分にできなかったと思うが、感染予防には十分注意を。(スコアボードは)10年以上使用できなかったが、ようやく整備でき、喜んでいただけたらありがたい。スポーツを通して苦しい練習に耐えて自分の心も磨いてほしい」と励ました。