与論で「海ごみゼロウィーク」イベント

海岸でマイクロプラスチックなどを拾い集める子ども達=与論町大金久海岸=

海洋汚染を考えよう
マイクロプラスチック拾い集める

 【沖永良部】海洋ごみの問題について考える「海ごみゼロウィーク」イベントが14日、与論町の大金久海岸であった。町内の児童生徒23人が参加。海洋汚染の原因となっているマイクロプラスチックを拾い集め、海の環境を守る大切さを考えた。

 日本財団と環境省は、海洋ごみの削減に向け、5月30日(ごみゼロの日)から6月8日(世界海洋デー)までを「海ごみゼロウィーク」に定めている。

 今回は、同財団とヨロンSCで取り組む「海っこローカル配信プロジェクト~海の魅力を体験・配信~」の活動の一環として参加した。講師は、同町で環境保全活動をしている「誇れるふるさとネットワーク」の池田龍介さん(35)が務めた。

 最初に座学を行い、与論に流れ着いたペットボトル商品の製造国を確認したり、マイクロプラスチックがウミガメや魚、鳥などに与える影響を説明したりした。

 海岸でのごみ拾いでは、ごみ袋の代わりに、食べ終わった米袋やブイ(浮き)を加工した入れ物に、燃えるごみと燃えないごみを分別。子ども達は、汗だくになりながら砂に埋もれたプラスチック製品やガラス片などを拾っていった。

 講師の池田さんは「海洋汚染は私たちにとって身近な問題になっている。みんなで少しずつごみを拾えば、今よりもきれいな島になる」と話した。
 与論小6年の川上紗寿さん(12)は「マイクロプラスチックは、小さくて見つけるのが難しかった。集落でも海岸清掃をしているので、与論島の自然を守るためにもごみ拾いを頑張っていきたい」と語った。