三反園氏公約発表

コロナ対策と復興プラン推進
集票依頼に「誤解招いた」陳謝も

 県知事選(25日告示、7月12日投開票)に立候補を表明している現職の三反園訓氏(62)=写真=が22日、鹿児島市内のホテルで会見し、子育てと高齢者支援を柱にしたマニフェスト(公約)を発表した。新型コロナウイルス感染防止に向けた対策と復興プランを推進するほか、農業振興や社会福祉の向上などの各種施策を提言。次期4年間に取り組む方向性を示した。

 マニフェストは「みんなで一緒に創る『元気な鹿児島』」。引き続き、新型コロナの感染防止対策を図りながら、観光と消費喚起による経済回復を盛り込んだ「コロナからの復興プラン(仮称)」の策定を目指す。

 全体では高齢社会に向けた環境整備や子育て、農業振興など126項目を提言。奄美関連では世界自然遺産登録を見据えた観光推進を挙げている。

 三反園氏は「人や自然、離島などに幅広く焦点を当てながら、元気な鹿児島をつくりたい」と述べ、県民が安心して暮らせる社会づくりにあらためて意欲を示した。

 会見では、4年前の当選時に目指した脱原発方針は今回、「再生可能エネルギーを推進し、原発に頼らない社会づくりを少しずつ」とした点や、かごしま国体の延期について報道陣から質問が出、それに対し「適正なエネルギー構想の実現につとめる」「国体の運営組織、開催決定県と実務者レベルで調整を進めている」と答えた。

 また南日本新聞が県内の複数の首長に自ら電話して集票依頼したと報じられたことについては「電話したことは間違いないが、集票を求めたわけではない。誤解を招いたのであればおわびしたい」と陳謝する一幕も。会見は1時間ほどで終わった。