期日前投票スタート

消毒の徹底など感染対策が行われている奄美市の期日前投票所(市役所2階)

コロナ対策、記載台間隔開け、鉛筆など消毒徹底

 県知事選(7月12日投開票)の期日前投票が26日から始まった。県選挙管理委員会は、県内各自治体に新型コロナウイルス対策の徹底などを行うよう要請、立会人や投票所の職員にマスクの着用やアルコール消毒の徹底などを呼び掛けている。奄美群島自治体で最多の有権者がいる奄美市でも、感染防止対策が行われる中、午前8時半の東方開始から、多くの市民が足を運び、それぞれに1票を投じた。

 同市の投票所となっている市役所2階市民行政情報コーナーでは、入り口にアルコール消毒液を用意、来場者にはマスク着用を呼び掛けるなどしている。会場で投票事務などを行う立会人や職員全員もマスクを着用、投票受付を行う際は、透明なアクリル板越しに対応している。

 また、最大8人が一斉に利用できる記載台は間隔をあけるため4人までの利用とし、記載台や鉛筆なども定期的に職員がアルコール消毒を行うなど徹底。投票所の混雑回避策として、市ホームページや広報誌に過去の選挙における期日前投票所の利用状況なども掲載した。

 県知事選には、過去最多となる計7人が立候補。現県政への評価や新型コロナウイルス対策などを争点に、「継続」か「刷新」かを問う激戦が展開されている。期日前投票を終えた同市名瀬平田町の女性(82)は、「各候補の公約などを見て、新型コロナ対策をしっかりとしてくれそうな候補に投票した。早く感染が終息し、新知事のもとで景気を回復してほしい」などと話した。

 県選管は7月12日の投票の混雑緩和のため、期日前投票を呼びかけており、前回選挙より約80か所多い230か所に期日前投票所を設置。奄美群島12市町村は市役所や役場など計14か所に設置されている。奄美市の各投票所の受付時間は、市役所が午前午前8時半~午後8時、住用、笠利両総合支所が午前8時半~午後6時までとなっている。