高千穂神社で「大祓式」

「大祓式」で茅の輪をくぐり、けがれを落とし、無病息災を祈願した参拝客ら

茅の輪くぐり、けがれ落とす
「コロナ終息して元気に」

 奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)で30日、茅で作った輪をくぐり、半年間のけがれを落とす「大祓式=おおはらえしき=」が行われた。参拝客約60人は、参道に置かれた直径約2㍍の茅の輪を八の字にくぐり抜け、けがれを落とし、無病息災などを祈願した。

 同神社によると、「大祓式」は半年ごとに行われる神事で、6月の夏のお祓いと12月の冬のお祓いがある。茅の輪をくぐる「大祓式」は6月のみ。参拝客は、半年間の積もり重なったけがれや罪を祓い、無病息災などを祈願するという。黒木宮司によると、同神社では30年以上行われている。

 式では、最初に全員で「大祓詞=おおはらえのことば=」を読み上げた後、参拝客は2列に並び、先頭の黒木宮司ら3人に続いて歩き、「蘇民将来」と述べながら茅の輪をくぐった。

 家族で参加した染真人さんらは「家族の健康と安全を祈るために来た。新型コロナウイルスが(一日も早く)終息して日本全体が元気になってほしい」と話した。また、「今年も来れて良かった。家内安全を祈願した」と話す女性もいた。

 茅の輪は、7月中旬まで設置される。