稲刈りシーズン到来!

稲刈り機での刈り取り作業に汗を流した荒田義雄さん(右)。知人6人が応援に駆け付けた

荒田さん「米の出来が良い」
龍郷町秋名・幾里

 「稲刈りシーズン到来」―。龍郷町秋名・幾里地区は、田んぼと畑が広がる農業地区として知られる。この地で米を育てている荒田義雄さん(81)=幾里在住=の田んぼで7日、稲刈り作業が行われ、稲刈り機で手際よく稲を刈り取り、天日干し作業に汗を流した。荒田さんは「今年は米の出来が良い」と笑顔で話した。

 荒田さんは、今年3月下旬に一番乗りで田植えを開始。「ミルキークイーン」(白米)という品種を1カ所、古代米「黒米」を3カ所の田んぼに植え、無農薬栽培した。

 この日、収穫作業したのは「ミルキークイーン」の田んぼで、3カ月余りで収穫時期を迎えた。収穫前にはスズメ、ハトなど鳥対策で防鳥ネットを稲の上部に張って食害を防いだ。

 稲刈り前、田んぼの水をはかせて、稲刈り機での刈り取り作業ができるような土の状態にした。

 収穫作業には、荒田さんの知人6人が応援に駆け付け、午前9時ごろから作業開始。刈り取り機で稲を刈り取っていくと、機械の中に入れてある「ひも」で縛られた稲の束が機械の右側に次々と倒れていった。稲の束を応援に駆け付けた知人が拾い上げ、道路沿いに設置した天日干し用のパイプに掛けていく作業を繰り返した。

 荒田さんによると、稲は1週間ほど天日干しをした後、脱穀、精米作業をする計画。天日干しをした稲がスズメ、ハトなどの食害に遭わないように周りを防鳥ネットで囲んだ。

 「ミルキークイーンは、おいしい米。稲刈りまでに2回草取りした。今年は(大きな)害虫被害がなく、病気も出ず、出来がいい」(荒田さん)。