徳之島、大島が県切符

徳之島高校ナイン

大島高校ナイン

県高校野球大島地区予選
決勝Tは22日開幕

 夏の甲子園に代わる代替大会「2020年度鹿児島県夏季高校野球大会」(県高野連主催)の大島地区予選2日目が9日、徳之島町健康の森総合運動公園野球場で続開した。A・B両ブロックの決勝戦2試合が行われ、Aブロックは、徳之島が6―2で奄美を下して優勝。Bブロックは、大島が7―1で沖永良部を破り頂点に輝いた。この勝利で徳之島と大島の2校が県決勝トーナメントへの出場切符を獲得。熱戦の第二幕は鹿児島市の平和リース球場(県立鴨池野球場)で22日に始まる。

 第1試合Aブロックは、1回戦を勝ち抜いた徳之島がシードの奄美と対戦。徳之島は初回、2本の安打や四球など、打者一巡の猛攻で5点を先制。二回にも1点を加えリードを広げるなど、序盤から有利に試合を進めた。投げては高峰将が相手打線に8安打を許しながらも2失点で完投。奄美は初回の失点が最後まで響いた。

 第2試合Bブロックでは、シードの大島が前日のコールド勝ちで勢いに乗る沖永良部と対戦。序盤は膠着=こうちゃく=状態も均衡を破ったのは大島。三回表に連続2塁打で1点を先制し、六回には4つの長短打で3点を加点。九回には今大会初の本塁打が1番・國塚から飛び出すなど、投打がともに活躍。沖永良部も何度かチャンスは巡ってきたが要所要所で大島のエース藤崎を打ち崩せなかった。

   ◇

 徳之島・太良瞭希主将(17、3年生)「内容は良くなかったが、夏は勝つことが一番なのでまず勝てて良かった。投手陣は相手の攻撃をしのいでくれて、投手陣の成長も見られた試合だった。自分たちが目指していた甲子園はなくなったが、県王者を目標に、一戦必勝で優勝を目指したい」
 同・吉田公一監督(45)「前半(初回、二回)の畳みかける攻撃は『自分たちは県大会に行きたい』との気持ちが出たと思うが、その後のダメ押しができなかった間が反省点。決勝トーナメントはもっと厳しい試合になるが、大島の代表としてプライドをもって戦いを進めたい」
 大島・藤本涼也主将(17、3年生)「序盤は打ちあぐねがあったが、五回に流れを変えていこうとチーム全体がまとまって3点取れたことが勝利につながったと思う。(自身も)つなぐ気持ちで打席に立って逆方向を意識した。甲子園はないが、最後まで県大会の一番上を狙って優勝したい」
 同・塗木哲哉監督(52)「前半はあまりうまくいかなかったが、攻撃陣が中盤から修正できて、全員野球で頑張ってくれたと思う。決勝トーナメントに向けては、ちょっと動きが硬いところがあったので修正。一戦一戦をしっかり戦っていくしかない」

沖永良部戦で、会心の大会第1号本塁打(二走)を放った大島の1番・國塚耕介選手

 最終九回表、会心の大会第1号の本塁打(二走)を放った大島の1番・國塚耕介(3年生)=副主将=は「全員体が動かず厳しい試合になったが、最後に『このままでは終われない、決めてやる』という気持ちで大きく振り切った。とてもうれしかった。(決勝トーナメントには)課題を克服して、南薩のチームに負けないよう〝島んちゅ魂〟で頑張りたい」
 結果は次の通り。
 ◇第1試合(Aブロック決勝)
奄美
001000001 2
51000000X 6
徳之島
【喜】池田、勝、川畑―津留海、池田
【徳】高峰将―元田
 ▽二塁打 平(奄)、上原(徳)
(奄)
33825010035
打安点振球犠盗併失残
317597261210
(徳)
 ◇第2試合(Bブロック決勝)
大島
001003102 7
000000100 1
沖永良部
【大】藤崎、徳澤―藤本
【沖】林―森田
 ▽本塁打 國塚(大)▽二塁打 大山②、國塚、藤本(大)、松元(沖)
(大)
33875522106
打安点振球犠盗併失残
328110110006
(沖)

【写真説明①】後で

【写真説明②】後で

【写真説明③】タテ
沖永良部戦で、会心の大会第1号本塁打(二走)を放った大島の1番・國塚耕介選手