海と家族の絵画展

作品への思いを語る林功さん(1日、カフェ「ON SHORE」ギャラリー)

画家・林功さん
龍郷町「ON SHORE」ギャラリー 6日まで

 龍郷町手広在住の画家・アーティスト、林功さん(49)の個展が同町芦徳の宿泊施設併設型カフェ「ON SHORE 芦徳オーシャンフロントショップ内ギャラリー」で開か れている。6日まで。

 東京都出身の林さんは、海外企業や国内大手企業の広告デザインを手掛けるアートクリエイティブディレクターとして活動。27歳で画家に転身、海外で長期にわたる制作活動を行った。

 2008年に帰国し全国で個展を開いた後、旅行で訪れた奄美大島を気に入り09年に移住。現在は、家族で野菜や果樹を育て、趣味のサーフィンやヨットを楽しむ生活の中での〝ひらめき〟から作品を描き続けているという。

 奄美での個展は10年ぶり2回目。「暮らしの中からあふれ出てくる自然、海、家族を描いたもの」(林さん)を中心に油彩、アクリル画やサーフボードに直接絵を描き加工したものなど約50点を展示している。

 林さんは「物心ついた頃には、クレヨンを手に家の壁に思うままに絵を描いていた。デザイナーを経て原点に戻り、現在は海との関わりや生活の中からインスピレーションを得ている。子どもが生まれ、命を育む経験が表現に生かされていると感じる。作品を通して奄美の自然を感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 営業時間は午前8時~午後7時。林さんは午前11時~午後5時頃在廊、作品の説明や販売を行う。問い合わせは同店090・7907・4110。