学校の眼前に広がるホームグラウンドの海の魅力に感動(山中学校生徒ら)=10日、徳之島町
【徳之島】徳之島町立山(さん)中学校(舞田裕二校長・生徒数8人)の今年度第2回「海の幸学習」が10日午後、同校の眼前でエメラルドグリーンに輝くサンゴ礁の海であった。生徒たちはウエットスーツに身を包んで、海洋案内のプロから水難救助の基礎知識と実技を学んだ後、ホームグラウンドの海でのシュノーケリング(素潜り)体験し、足もとの宝を再認識した。
山中では、総合的な学習の時間を活用した「海の幸学習」(海の活動教室=海岸清掃やカヌー・シュノーケル体験)を2~3時間ずつ計3回シリーズで設定している。海で安全に活動する知識・技能を身につけさせながら、身近な自然とふれあうことで豊かな自然に誇りを持たせ、継続する態度のの育成などが目的。今年度は今月3日に第1回学習をスタートした。
第2回学習の講師・ガイドも保護者でもあり、同校区でダイビングなど案内業を営む伊藤正司さんが担当した。晴天ながらも風が強かったため急きょカヌーは中止し、シュノーケルに限定。生徒たちは、伊藤さんから仲間の救助方法、生存率を大きく左右する人工心肺蘇生の大切さなど講話を聴いて入水。遊泳中に足がつった仲間を想定した救助の実技にもチャレンジ。この後、サンゴが群生する礁湖内(最深約3㍍)を往復する約150㍍の海中散歩を満喫した。
初挑戦となった1年生の梅園侑真(ゆうしん)君(12)は「泳ぎはあまり得意ではなく疲れたが、いろんな魚たちやサンゴの色の美しさに感動しました。自然が素晴らしい徳之島に住んでてよかったと思った」と話した。
引き続き今月13日に第3回をを予定。次ぐ「山の幸学習」では農業を通して自然を見つめる。