会場には、日陰で涼みながら出演者のステージを楽しむ人の姿が見られた
「心のうるおいの場」に
コロナ対策工夫し開催
奄美の夏の風物詩となったイベント「大浜サマーフェスティバル2020」が11日、奄美市の大浜海浜公園で始まった。「~奄(アマ)チュアミュージックの祭典~」として、奄美大島を中心に活動するアーティスト総勢約50組を迎え、2日間に渡り開催される。初日は午後3時スタート。天候に恵まれ、観客は日陰で涼みながら出演者のステージを楽しんだ。
同フェスはNPO法人ディ!あまみエフエム(麓憲吾代表)主催。今年で23回目となる。大浜海浜公園の活用や、大浜の活性化を目的に開かれている。今年は新型コロナウイルス対策として、ステージから2㍍以上距離をとることや、アルコール消毒、マスク着用の協力を求めるアナウンスがなされた。
トップバッターを任されたバンド「Carpediem(カルペディエム)」は、結成以来初ステージ。県立大島高校の英語部で昨年10月に結成され、今年6月の同校文化祭に向け練習していた。しかし新型コロナの影響で発表の場がなくなったという。リーダーの中濱健翔さん(2年)は、「初ライブなので、まずは楽しんで演奏したい」と思いを語った。
龍郷町芦徳から家族4人で訪れていた吉冨正和さん(29)は、「お目当てのアーティストの演奏が聴けて良かった」と笑顔。
麓代表は、「コロナ禍だからこそ、音楽という文化が心のうるおいになるのでは。今後も安全にイベントができるよう試行錯誤していく」と話していた。