知名町役場で閉庁式

閉庁式に参加した役場職員ら(2日、知名町役場)

61年の歴史に幕、別れ

 【沖永良部】新庁舎の完成に伴い、知名町は2日、役場庁舎で閉庁式を開いた。町議や職員ら約100人が庁舎玄関前に集まり、1963年の完成から61年にわたって使われた庁舎に別れを告げた。

 式で今井力夫町長は「この庁舎を中心に先人たちが幾多の苦労を重ね、今日の知名町が築き上げられた。先人の思いとともに、新庁舎においても町の発展のためにまい進することを約束する」とあいさつ。

 福井源乃介議長は「昭和、平成、令和と変わりゆく時代の中、町の拠点としての役目を十分に果たしてきた。先人たちが築き上げた歴史と伝統を新庁舎に引き継いでいく」と語った。

 庁舎の変遷や記憶に残っている出来事などを職員に紹介した平安正盛元町長は「役場職員と町長を合わせて45年間、この庁舎にお世話になった。現庁舎に感謝をしながら新しい庁舎でも職員が頑張ってくれることを心から願っている」と述べた。

 庁舎の解体時期は現在検討中。新庁舎での業務は7日から始まる。