25日ごろまで見頃「ネオワイズ彗星」

荒木マサヒロさんが名瀬港から撮影した「ネオワイズ彗星」(20日、午後8時30分撮影)

彗星は、別名「ほうき星」とも呼ばれる(同日、午後8時37分、荒木マサヒロさん撮影)

みんなで探そう! 「奄美は目視できる可能性」

 3月に発見された新彗星=すいせい=「ネオワイズ彗星」が見頃を迎えている。天の川ハンターの荒木マサヒロさんは、「ぜひ子どもたちにも探してほしい」と呼び掛けている。19日から連日撮影をしている荒木さんは、月明かりに影響されない25日ごろまでが見頃と推測している。

 国立天文台によると、同彗星は3月に米航空宇宙局(NASA)の赤外線観測衛星「ネオワイズ」が発見したことでその名がつけられた。4日に明るさのピークを迎え(1等級)、ゆっくりと暗くなっていくことが予想されている(18日、3~4等級)という。

 同天文台担当者は「東京では難しいが、空気がきれいな奄美は目視できる可能性が高い。はっきり見るためには双眼鏡を使うことをおすすめする」と話した。

 荒木さんは「次に現れるのは5000年以上先と言われているので、希少な彗星をぜひ多くの方に発見してほしい。しっぽがあって可愛いですよ」と呼び掛けた。

 ◆探し方(荒木さんレクチャー)
時間:薄明が終わる午後8時45分ごろ▽方角:北西の空。北斗七星の下あたり。毎日少しずつ輝きを失いながら北斗七星に対して左上へ移動していく▽場所:奄美市は名瀬の大浜海浜公園がおすすめ。