一問一答

「飲食店と病院両方でクラスター発生可能性高い」
島外5人結果「まだ報告来ていない」

 与論町で新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、県くらし保健福祉部長の地頭所恵氏は26日、記者会見を行った。

―本日(26日)島外搬送された人たちはどこに搬送されたか。
「鹿児島本土」

―受け入れ先のひっ迫はないか。
「大丈夫だ」

―病床の空きは。
「県全体で230床用意しており、現在56人入院中。さらに4人が入院予定。まだ空きは十分にある」

―与論町の感染者は計何人か。
「34人」

―クラスター対策班が現地入りしたということだが、クラスター認定は。
「最終的には県が判断する。飲食店と病院の両方でクラスターが発生している可能性が高い」

―与論徳洲会病院関連の感染者は計何人か。
「10人」

―与論徳洲会病院でのPCR検査実施状況は。
「事務職員なども含め、病院関係者の検査はひととおり行われた。陽性者は医療従事者3人、患者7人」

―与論町の感染者34人は現在どこにいるか。
「県本土に18人、奄美大島に6人、与論島内に4人、現在(26日午後6時)搬送中が6人」

―県独自の緊急事態宣言は出さないのか。
「現時点では考えていないが、与論町の状況は非常に厳しい。町の来島自粛要請にならい、県も同様の要請をしている。町では外出自粛なども要請していると聞いている。県としては濃厚接触者の特定と検査・感染者の島外搬送に力を注ぎたい」

―10歳未満の感染者2人の接点は。
「濃厚接触があった。具体的なことは控えさせていただく」

―島外から来て会食した5人のPCR検査結果は。
「まだ報告が来ていない」

―結果が出るのが遅い。大都市圏では検査が滞っているそうだが、大都市圏の人か。
「複数の県から来た人たちではある」

―会食では回し飲みなど、感染しやすい行動が行われていたのではないか。
「現在調査中」

―5人の検査結果が出ないことで、クラスター認定が遅れるのではないか。
「認定には5人の検査結果が必要になってくると思う。そこも含めて、クラスター対策班の意見を聞きたい」

―島外搬送について。奄美大島に搬送される人と、県本土に搬送される人の違いは。
「重症化のリスクが高い人は本土に搬送。宿泊療養者は鹿児島市で受け入れ。天候により奄美大島に搬送される場合がある」