ドライブスルーでPCR検査

沖縄中部徳洲会病院から医師ら6人
与論徳洲会病院

 

 与論徳洲会病院(高杉香志也院長)は26日、病棟外でのドライブスルー方式によるPCR検査を始めた。同病院では、濃厚接触者となった人のほか、熱や咳などの症状が出ている人などについても積極的なPCR検査、抗原検査を実施する方針で、「できる限り多くの人が検査できるよう努めたい」としている。

 ドライブスルー検査は、車で同病院を訪れた濃厚接触者らを対象に、必要な感染防護策を講じた医師らが、車の外から検体を採取する。迅速な検体採取が可能なため検査の効率化と、受検者との接触を抑えられることから検査者らの感染リスク低減が期待されている。また、病棟内の診察室などの利用を避けることで、院内感染などのリスク軽減にもつながるという。

 濃厚接触者については、事前に徳之島保健所が対象者をリストアップ。検体は随時、県本土の検査施設に輸送される。検査翌日には、同保健所を通じ、結果が伝えられるという。

 同病院では、濃厚接触者以外の町民についても、発熱や咳などの症状がある場合、検査を実施する方針。ただ、濃厚接触者の検査費用が全額公費負担なのに対し、発熱などによって検査を希望する場合は医療費3割負担が必要となる。

 同病院によると、25日からグループ病院である沖縄県の沖縄中部徳洲会病院からも医師、看護師、その他の医療職員計6人の支援も受けて、通常診療などへの対応もしており、「新型コロナと一般入院患者への対応がしっかりと行える医療体制の維持に努めている」という。

 高杉院長は、同病院のホームページ上で「島民、関係者には多大な迷惑、心配をおかけしておりますが、島内唯一の病院としての責務を果たすべく、感染拡大防止及び終息に全力を傾注し取り組んでおります」などとコメントしている。