島内産の鮮魚を振る舞う沖永良部島漁協のメンバー=Aコープ和泊店=
島魚応援キャンペーンの特製シール。ノーマルシール(左)とプレミアムシール(右)
【沖永良部】島魚応援キャンペーンが1日、和泊町で始まった。島内産鮮魚の購入で付いてくる特製シールを集めると、町内の鮮魚店や飲食店で使える500円の割引券に交換できる。初日は、Aコープ和泊店でキックオフイベントを開催し、多くの買い物客でにぎわった。キャンペーンは9月末まで。
新型コロナウイルスの影響で収入が落ち込んだ水産業者の支援が目的。キャンペーン期間中は、消費者を対象に特製シールを使った割引を行うほか、仲買人に対しては購買価格(セリ取引額)の2割を補助する。国の地方創生臨時交付金を活用。事業費は96万円。
特製シールは、沖永良部島漁協の東善一郎組合長がモデル。ノーマルシール(緑)は5枚、プレミアムシール(キラキラ)は1枚で500円分の商品券に交換できる。交換場所は同漁協。
キックオフイベントでは、同漁協のメンバーやAコープの店員らが魚介類の帽子を被ってPR。アンケートに答えてくれた先着100人にキハダマグロの刺身1パックのプレゼントもあり、午前9時半のオープンと同時に多くの買い物客が鮮魚コーナーに集まった。
男性客(82)は「店の人達と話をしながら買うと楽しい。子どもの頃から島の魚を食べてきたので、もっと多くの人に食べてもらいたい」。宮城県から17年前に移住した女性(55)は「宮城と沖永良部では魚の種類が違うし、値段も以外と高い。こういう機会があるとうれしい」と話した。
和泊町役場の安田拓さんは「夏休みは漁協で行われるセリの見学をしながら、シールのキャラクターになった組合長にもぜひ会って欲しい」と語った。
問い合わせは、沖永良部島漁協℡0997―92―3427まで。