奄美市内のスーパー店頭でチラシを配り、食中毒予防を呼び掛けた(タイヨー浦上店前)
市内で街頭キャンペーン
テイクアウト品にも注意
奄美食衛協
奄美地区食品衛生協会(新納誠人会長、会員数1580事業所)は3日、奄美市名瀬市街地で食中毒予防を呼びかける街頭キャンペーンを行った。国や県が主催する「食品衛生月間」活動の一環。新納会長をはじめ、会員や名瀬保健所の担当者が啓発用チラシを配布して注意を促した。
この日は市内にある3スーパーの店頭で活動。関係者13人が参加して食中毒予防を呼び掛け、▽食品購入時のチェック▽家庭での冷蔵保存▽十分な加熱調理―など六つのポイントを記したチラシと除菌シート約500セットを利用客や通行人に手渡した。
期間中は奄美大島島内各地でキャンペーンを計画。店頭や祭りイベントで啓発アイテムを配布するという。
同協会によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止で、例年になく弁当などの持ち帰り(テイクアウト)が増えていると指摘。気温が上がり、食品が傷みやすい環境下での食事にも警鐘を鳴らす。
新納会長は「夏場の食中毒リスクを意識することが大事。コロナ対策と同様、手洗いの徹底などを引き続き実行してもらいたい」と話した。
8月2日現在、名瀬保健所管内の食中毒発生件数はゼロ。暑さが続いており、県は県民や食品事業者に対し、食品の扱いなどに注意喚起している。